泥棒・詐欺師犯罪例から考える防犯対策

実際にあった泥棒や詐欺のリアルな手口を犯罪者側の目線で物語風にご紹介。犯罪から身を守る手法を身につける参考にお役立てください。

警察官を敵に回しても何も良いことはない操作されれば個人情報など丸裸

ある日家に警察官がやって来て、1枚の紙を渡される。

「巡回連絡カード」と書かれたそれには、
私は、この地域をパトロールしながら、皆様方と豊祭の連絡に当たっている受持ちの警察官です。

このカードは、私たちの毎日のパトロール活動や地理案内、
非常の場合の連絡その他皆様方へのサービス活動に役立たせる
ために作っていただくものです
(このカードは他人に見せることはありません)。
などと書かれ、住所や電話番号、
クルマのナンバー、さらには家族
構成や家族の勤務先まで記入する欄が設けられている。


たいていの人は面倒くさいと思いながらも記入し、警察官に提出していることだろう。なかには
「ああ、こうして警察が市民の安全を守ってくれる」と感謝し、進
んで協力する人もいるかもしれない。「プライバシーをなんで教え
なければならないんだ」と拒否するのは少数派だろう。


だが、この「巡回連絡カード」
をひとたび書いてしまえば、我々
は警察の監視下に置かれてしまうのである。
黒木氏が「巡回連絡カード」について語る。

「個人情報の基本は、運転免許証と『巡回連絡カード』です
こうしたデータが職務質問の際に生かされる。

ちなみに在職中の黒木氏は、覚せい剤・大麻など薬惣個発仕数200回以上、表彰も200回以上受けているが、質問が摘発の端緒になったことが多いという。

「シャブ(覚せい剤)であれば
「目つけ』(一目見ただけ)でビーンと来ます

職務質問は任意ですから、さりげなく、さり警察は捜査の名の下に、他人が持っている個人情報も利用できる。
たとえば個人の銀行口座や電話の記録。
「制服の警察官がいきなり銀行へ
行っても、『書類は?』と聞かれ
るだけですが、だからといって一家宅捜索令状」までは必要ない。
捜査関係事項照会で十分銀行は協力してくれます。あと頼り
になるのは郵便局。局員が毎日手
紙を配達しているから、居住者確
認をお願いすることができる。