裏稼業の方かと思ったら、ごく普通の中小企業に勤める会社員さんでした。
元々、ご自身を活字中毒者だと言うぐらい小説や雑誌はなんでも買って読み漁っていたそうです。
「実はですね、わたし、高い塀の向こうに行ってたことがありましてですね。」
横領と傷害で3年ほど実刑を食らったらしい。横領金額はいかほどだったんでしょうか?
「え〜と、起訴されたのは2千600万ですけど、実際には3千600万ですね。ハハハ」
笑ってますけど、なかなかゴツい金額です。
しかし実際はそのお金のほとんどは会社のために使ったものだったそうな。どういうことでしょう?
「とある役員を失脚させるために、探偵を雇いまして、それにお金を使ったんですね。
で、うまく失脚させることに成功したんですけども、使ったお金を補填していく予定
が、社長と喧嘩して辞めることになって、お金を補填できなくなりまして。それでバ
レたと」
なんだかややこしそうな話ですが、要は遊ぶ金欲しさで横領したわけじゃないってことですね。
実際に悪いと思えなくなってくる
「でもなんといいますか、悪いとされてる世界のことが、実際に悪いと思えなくなってくるというところがあるかもしれませんね」
ちなみに塀の中に入ったとき、当時の奥様から離婚届がとどいたそうです。