泥棒・詐欺師犯罪例から考える防犯対策

実際にあった泥棒や詐欺のリアルな手口を犯罪者側の目線で物語風にご紹介。犯罪から身を守る手法を身につける参考にお役立てください。

コンビニのタバコ万引き犯は鈴の音を鳴らさない

中学時代の友達と地元のコンビニに入ったときのこと。
 

深夜ということもあって客はまばらで、オレは雑誌を立ち読みしていた。そのとき、レジ付近にいたツレがオレを手招きした。なんだよ。
 

近づいてみればヤツはタバコ売り場で怪しい動きをしている。最近少なくなってきた、レジの前にタバコが置いてあるタイプの売り場だ。タバコを覆うようにゴム紐が巻かれており、ゴム鈴がついてるため、タバコを抜いたらチャリンと音が鳴って、店員が気づくシステムになっている。
 

と、ヤツが右手でその鈴をつかんだ。なにをするのかと思ったらその状態で陳列されたタバコを抜いたのだ。あれ、音がしない。
ヤツはそのまま会計することなく店を出てしまった。おいおい、万引きなんて勘弁してくれよ…。
 

ヤツは鈴を掴むことで店員に気づかれずにタバコを盗めるといきまいている。深夜など、店員がレジにいない時間を狙ってやってるのだとか。アホというかなんというか。
 

さらに得意気に語ったのは、同じレジ前タバコ売り場で、鈴が背後(レジ内)に取り付けられたタイプでも簡単にパクれるとまで言う。タバコを抜くとその衝撃で鈴が鳴るようになっているのだが、抜くタバコのひとつ後ろをおさえながらゆっくり抜くことでそれも回避できてしまうとか。大人のくせに恥ずかしくないのだろうか。